Osechi 2021

Happy New Year!
あけましておめでとう。
2021年、新年の我が家の朝食は、僕の特製『お雑煮、伝統的なおせち』でお祝いです。毎年僕のおせちは、ふんだんな魚介類と野菜を中心に、煮しめや栗きんとん、田作り、黒豆など手作りしていますが、今回はコロナの影響で築地などの市場には出かけず、かなり種類をしぼった伝統的、シンプルなおせち三品にしました。三品とは、伊達巻、黒豆、煮しめ(たけのこ、れんこん、生麩、ごぼう、にんじん)です。あえて重箱は使いませんでしたが、エレガントな出来になったと思います。毎年素晴らしい和食器、漆器におせちを紹介していましたが、今年は普段着的なおせちね。ちなみにおせちにローストビーフなどの肉類を使うのは優雅ではないので、僕は必ず野菜と魚介類です。

僕の雑煮も毎年魚介類中心の具材でしたが、今年は関東風の素朴な雑煮にしました。

僕の特製『田作り(ごまめ)』です。田作りは、おせちには欠かせない一品(祝い肴)ですが、松の内のアペリティフのお供にも最適です。僕の田作りは、厳選した小ぶりのカタクチイワシを丁寧に炒る事から始まります。砂糖は使わずラ・フェルム・マルティネットのメープルシロップを使って軽やかな甘さに仕上げているのが自慢(ピックボアの稀少な最高級メープルシロップはさらにおすすめです)。自然な優しい甘さ、香ばしさ、心地よいほろ苦さが調和した絶品の田作りね。トッピングはソレント産の胡桃です。この胡桃も素晴らしい仕事をしてくれるんですよ。こんな美味しい田作り、きっとみんな食べた事ないだろうなあ!まさに大人の味!!田作りはもちろん、新年の祝膳に合わせるお酒はやはり日本酒が最高にエレガントでしょう。ちなみに元日の祝杯は我が家では屠蘇です。三ヶ日が過ぎたあたりから僕はシャンパーニュやスプマンテ、ワインを飲みます。新年早々シャンパーニュでは優雅な和の雰囲気がぶち壊しですからね。
【追記】1月7日の朝には、七草粥を作りました。僕の Instagram をご覧ください。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Leave a comment