Fidelio

7月も中旬になり、ミラノ・スカラ座2017-18オペラシーズンも夏休みに入りました。秋のオペラシーズン再開が待ち遠しいところです。先月から7月上旬にかけてミラノ・スカラ座では、ベートーヴェンのオペラ『フィデリオ』が上演されました。これは2014-15オペラシーズンオープニング演目で大成功を得たもの。今回の再演ではマエストロ バレンボイム指揮から、マエストロ チョン・ミョンフンにかわりました。写真はミラノ・スカラ座正面入り口のポスター。友人のピサローニさんがドン・ピッツァロ役で出演するので、楽しみに出かけました。
ミラノ・スカラ座チケットオフィス前でロッジョニスタ達と。ロッジョニスタとはイタリア語で天井桟敷席に陣取る熱烈なオペラファンの意味です。気に入らない演奏には容赦ないブーイングや野次が飛びます(まるでサッカースタジアム)。あまりに厳しい野次に耐えかね歌手が舞台放棄して退場することもあります。東京のクラシック音楽ファンも、もっともっと厳しくなりましょう。
終演後、聴衆が居なくなったプラテーア席。フィデリオ再演は大成功!!素晴らしいマエストロ チョン・ミョンフン。今まで聴いたフィデリオの中で最高レベルの公演と言っても過言ではないです。ちなみにピサローニさんのカーテンコールのシーンは、僕のInstagramに投稿したので見てくださいね。アーティストや聴衆の熱気が伝わってきますよ。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

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Pesaro

アドリア海に面する町、ペーザロにやって来ました。ペーザロは、イタリアのオペラ作曲家ジョアッキーノ・ロッシーニが生まれた町です。早速、彼の生家を訪ねました。今年は彼の没後150年なので、記念のオペラフェスティバルが開催されます。ペーザロは海の香りと美しい街路樹に溢れた落ち着いた町です。見事なミモザの街路樹もありますよ。ロッシーニの生家に続く通りには、没後150年オペラフェスティバルの横断幕が!ペーザロのオペラハウス、テアトロ・ロッシーニはとても可愛いらしい劇場てす。ちなみに20世紀を代表する偉大なオペラ歌手、レナータ・テバルディもこの町で生まれています。
それにしてもすごい快晴!気温33℃ですが、空気が超乾燥しているので、特に木陰ではとても快適です。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Cremona

ミラノ中央駅からローカル列車で1時間30分、クレモナにやって来ました。

ロンバルディア・ロマネスク様式の傑作ドゥオーモ、そして八角形の建物はバッティステーロです。素晴らしいでしょ!?

クレモナはヴァイオリンの町としても世界的に名高いです。街のいたるところでコンサートが開かれていました。コムーネ広場ではクァルテットによるランチタイムコンサートの真っ最中。Bravi!!

クレモナのシンボル、トッラッツォTorrazzo(塔)に登ってみました。この日のワークアウト代わりに111mの高さを一気に登りました。眼下にはしっとりと美しいクレモナの街並み、そしてロンバルディアの平原が見渡せます。なんて素晴らしい眺めなんだろう!作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの故郷ブッセートのレ・ロンコレ村は、ここから南に車で30分ほど下ったところにあります。

クレモナのヴァイオリン博物館 Museo del Violinoにて。A.ストラディヴァリなど名工たちのヴァイオリンが展示されています。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Urbino

先月下旬からイタリアに滞在中です。夏至の頃から7月にかけて、ヨーロッパは爽やかな陽気が続き、1年のうちで最も過しやすい季節を迎えます。
マルケ地方の真珠とたとえられる古都ウルビーノに来ました。ここはラファエロ生誕の地、そしてルネッサンス、フェデリコ公の理想都市としても知られています。ウルビーノは鉄道の駅が無いのでちょっと不便ですが、車があれば簡単に来る事ができます。美術が好きな人だったら、アレッツォ、アンギアーリ、サンセポルクロ、モンテルキなどを訪れながら来るのがおすすめ(トスカーナにも接しているので)。ただし地図上で見るよりもそのひと山越えが、意外と時間がかかるんですよ(熱心な美術ファンでもない限り、いささか不便なので度々来れるところではない)。
それ故、世界遺産の町なのに観光客でごった返していないところが良いです。
ウルビーノは2つの丘の上に建つ坂の町。マルケ地方の山間部にぽっと現れる、美しく愛らしい町です。路地の間から見えるパラッツォ・ドゥカーレの2つの塔。歴史地区の全景をパノラマでも撮影してみました。
ウルビーノはこの日も最高に良い天気です!滞在中のホテルで朝食。テラスからはマルケ地方の美しい田舎の風景が一望できます。
ウルビーノが誇る大芸術家、ラファエロの生家を訪ねました。現在、生家のある通りはVia Raffaello(ラファエロ通り)となっています。ちなみに日本語表記ではラファエロですが、イタリア語ではラッファエッロって感じに発音されます。

絵画のように美しいウルビーノの夕暮れ!城壁からサンセポルクロ方向を眺める。15世紀後半ウルビーノの宮廷に招かれた大活躍したサンセポルクロの大芸術家、ピエロ・デッラ・フランチェスカも、これらの山を越えてやってきたのだと思いを馳せているところです。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Piadina romagnola

今日はランチやアペロのおつまみにもぴったりな、僕の特製『カザテッラと生ハムとルーコラのピアディーナ』を紹介しましょう。夏のガーデンディナーの一品にもおすすめ!
ピアディーナは北イタリア、ロマーニャ地方で昔から食べられてきた薄い丸型のパンのようなものです。ピッツァやトルティーヤにも似ていますが、生地は酵母を使っていないので素朴で独特な風味が楽しめます。今日は超定番の具材、生ハム、ルーコラ、チーズです。具材をのせたらこのように半分に折って食べるんですよ。
今回のピアディーナに使ったチーズは、北イタリア、トレヴィーゾのカザテッラ・トレヴィジャーナ Casatella trevigina D.O.P.です。このチーズはモッツァレッラやリコッタとはまた異なり、もっちりとした食感で優しいミルクの風味が特徴です。このチーズにしかない特別な味わいと食感ね。僕は大好きです。ピアディーナと相性抜群!そしてうれしいニュースがあります。このチーズがD.O.P.を取得して今年で10年が経ちました。おめでとう!先週の金曜日、現地トレヴィーゾでは10周年記念イベントやパーティーが開催されたようですね。我が家でもこの日はカザテッラ・トレヴィジャーナを使ったディナーを楽しんだわけです。最高に美味しいピアディーナ。みんなもカザテッラ・トレヴィジャーナを具材にして作ってみてはいかが?

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Carciofi alla giudia

イタリア野菜のカルチョーフィ(アーティチョーク)や花ズッキーニが旬!
先週の野菜マルシェ(まるやま有機農園)で買ってきた、素晴しく美味しいイタリア野菜たち。カルチョーフィや花ズッキーニの他に、円盤状のズッキーニや美しいジェムレタス(宝石と言うより僕にはバラの様に見えるなあ。。)もあります。カルチョーフィ(西洋あざみ)は、日本では英語のアーティチョークの名で親しまれていますが、初夏と秋が旬です。特に初夏のものは力強い味わいでなので、野趣溢れるローマ料理を作るのがこの時期の僕の楽しみ!
この日の我が家のディナー、アンティパストは僕の特製『カルチョーフィのユダヤ風』。見て〜!こんなインパクトがある野菜料理はなかなか出会えないよ〜。この料理、もともとローマのユダヤ人地区で食べられていたユダヤ料理なのですが、今ではローマ料理と認識している人も多いと思います。イタリア語の料理名はカルチョーフィ・アッラ・ジュディア。僕の大好物です。ガクはポテトチップスのように香ばしく、中心部と茎はホクホクとした食感でとても美味しい!!アーティチョーク料理の中で一番好きです(本来はローマのマンモラ種のアーティチョークを用いる)。カリッと香ばしく揚げるコツは、最後に冷水をふりかけて2度揚げする事です。
プリモピアットは僕の特製『アーティチョークのパスタ(ブカティーニ)』です。パスタはルンモのブカティーニがおすすめ。ペコリーノ・ロマーノをたっぷりふりかけて食べます。ラッツィオの田舎風パスタ料理。シンプルな料理だけにアーティチョークの美味しさを最大限に引き出すのが調理のポイント。こちらもとても美味しい!
さらにもう1つユダヤ料理から、僕の特製『花ズッキーニのリピエーニ』です。リピエーニはイタリア語で詰め物をした、という意味です。今回はモッツァレッラとアンチョビ、定番の詰め物ね。とろりと糸を引く熱々のモッツァレッラとアンチョビは相性抜群で超美味!!花ズッキーニはとてもデリケート。ズッキーニの花の命はとても儚く、朝に収穫したとしても午後にはしぼみ始めてきます。だからズッキーニ畑がすぐそばにあるか、農家の方が時間との勝負で大切に大切にマルシェまで持ってきてくるれるかじゃないと、なかなか味わえないのですよ。農家の方に大感謝!
先週はヘアサロンRouge-mieuxに。この日は季節外れの暑さだったので、かなり短くヘアカットしてもらいました。僕のヘアスタイルも夏バージョン。いかが〜?担当スタイリストのTeppeiさん、いつもありがとう!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Pizza Margherita

好天に恵まれた大型連休も終わり、今日から新たな一週間のスタートです。そして季節は春から初夏へ。
連休中のある日、我が家はピッツェリアになりました。見て〜っ、僕の特製『ピッツァ・マルゲリータ』です。本場ナポリで食べるピッツァの大きさよりも一回りほど小さめだけど、家庭のオーブンで焼く場合はこのくらいのサイズが良いです(300℃に予熱して5分ほどで焼き上がります)。わざわざピッツェリアに行かなくても、かなり美味しいピッツァが家でも作れるんですよ。いや、勝るとも劣らない美味しさ!夏が近づくと、僕はピッツァが食べたくなるんですよね。ただし具沢山の日本のピッツァは好きではありません。やはりナポリ風が一番だと思う。ピッツァを焼いたオーブンが高温状態なっているので、そのまま終わらせたはもったいない。こういう場合はもう一品オーブン料理を作るのが合理的と言えます。僕の特製『じゃがいものオーブン焼き、ローマ風』です。新じゃがいもの季節。じゃがいも大好きな僕ですが、新じゃがいもは水っぽいので、僕はあまり好きではありません。熟成させたじゃがいもが大好きです。でも唯一、新じゃがいもを美味しく食べる調理方は、やはりオーブン焼きでしょう。材料はジャガイモのほかに、ニンニクとたっぷりのオリーブオイル、そしてローズマリーとニンニク。僕は肉料理の付け合せはもちろん、よく前菜としても食べちゃいます。写真では上品にちょっぴりのじゃがいもですが、実はまだ山のようにあるんですよ。
おめでたい端午の節句の魚料理は、やはり鯛!僕の特製『天然真鯛のソテー、からし菜とルーコラのサラダ添え』です。真鯛は厚めの切り身にしたので食べ応え十分。じゃがいもはくるみオイルでオーブン焼き。とても美味しい!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Dulce de membrillo

4月も中旬を過ぎ、かなり日が長くなってきたのが実感出来ます。これから夕食前のアペロタイムがますます楽しみになってくるシーズン到来!スペインのチーズも我が家の初夏の食卓に登場する機会が増えますよ〜。この日の我が家のアペロタイム、おつまみはスペイン、カスティーリャ・ラ・マンチャ(州都はトレド)の羊乳製チーズ『ケソ・マンチェゴ Queso Manchego(9か月熟成)』です。このチーズのトッピングには、やはり定番のメンブリージョ(正式にはドゥルセ・デ・メンブリージョ)でしょう。スペインのバルにやって来た気分。とても美味しいですよ!ちなみにメンブリージョとはスペイン語で西洋かりんの意味。日本ではマルメロといった方が馴染みがあるかも知れません。イタリア語ではメーラ・コトーニャ。日本のかりんとは別物で、西洋カリンの方が小ぶりで表面が産毛で覆われています。昨年の秋、フィレンツェのビオ・マルシェでちょうど旬を迎えていたのを思い出します(メーラ・コトーニャの写真も撮ってきたので興味があったらご覧下さいね)。スペインのチーズのお供に欠かせないメンブリージョは、自宅でも簡単に作ることが出来るんですよ。林檎のジャムを作る要領でしっかり煮詰めて明るいカラメル色になったら、カラス製の容器に平に広げて一晩冷蔵庫で寝かすと出来上がり。この様なペースト状に固まります。もちろんこのまま食べても美味しいです。ヨーロッパの高級パティスリーで売られているゼリー菓子みたいな味です。あっ、そうそうケソ・マンチェゴは、ミゲル・デ・セルバンテスの「ドン・キホーテ」中でも登場する由緒正しいチーズなんです。
先週の日曜日は野菜マルシェに行ってきました。この日は柴海農園の登場です!今回もたくさん買って来たよ〜。まずは楽しみにしていたマルシェ当日の朝掘ったばかりの筍。とてもみずみずしいです。たけのこを下茹する作業ってとても楽しいですが、こちらのは生でも食べれるくらい柔らかく美味しいのですよ(ちょっとだろうが鮮度が落ちた筍って、まっぴらごめんですよね)。そしてキャベツやルーコラやプチヴェールやコリアンダー(パクチー)の花々は、食べて美味しいだけじゃなく見ても楽しめます。生けておくと黄色や白の可憐な花を咲かせます。野菜の花ってなんて美しいんだろう。フラワーショップの花は時に人工的とさえ思えてくるねぇ。。。
筍の下茹、上手に出来ました!筍の下茹でには圧力鍋がおすすめします。筍の大きさにもよりますが、加圧時間はわずか10分適度でOK! あとはそのまま冷めるまで放置するだけ。採りたての筍は米糠も必要なしです。塩茹でが一番良いと思います。
僕の特製『筍ごはん』です。トッピングはルーコラの花です。この時期のルーコラは心地よい辛みと香りが際立ち、筍ごはんに相性抜群です。日本とイタリアの春の共演ね!
そして昨夜のの我が家のディナーは、僕の特製『鮴(メバル)の煮付け』でした。鮴の旬は春という事になっていますが、特に煮付けで食べると、それはそれは美味しいですよね!そして鮴の肝はフォアグラのように美味しいので、下処理す時、肝を捨ててしまわないように、ちゃんととっておきましょう。昨夜はキャベツの花を付け合わせてみました。こんな美味しい魚の煮付け、きっとみんな食べた事ないだろうなあ。。。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Sea Bream Rice

鯛は英語でSea bream
日本ではお祝いの料理に使われる魚ですが、今日は気軽に。僕流の鯛ごはんを紹介します。
僕の特製『鯛めし』です。桜色をした美しい天然真鯛を、あらかじめ香ばしく塩焼きしてから炊き込んでいます。もちろん丸ごと一匹じゃなくて切り身でも、さらにカジュアルに鯛の頭だけ使っても美味しい鯛めしが出来ます(頭の部分は意外にたくさん身が付いているんですよね)。鯛の上品な旨味たっぶり!こんな美味しい鯛ごはん、きっとみんな食べたことないだろうなあ。
日中は25℃越えする日も出始め、冷たいデザートが食べたくなりました。僕の特製『メロンとバニラのジェラート』です。フェッラーリのスプマンテで作ったジュレをまずグラスの底に敷き、メロンとバニラのジェラートを盛り合わせました。仕上げにさらにスプマンテ少々を注ぎ出来上がり。これはほんと優雅なジェラートだよ、超美味!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

We have cheeses, we need wines. .

We have cheeses, we need wines. . 少し前の話になりますが先月下旬、世界最優秀フロマジェ、ファビアン・デグレ Fabien Degouletさんのチーズとワインの会に伺いました。
彼が選んだ個性の異なるさまざまなチーズと5種のワイン、素晴らしいマリアージュを堪能できました。ファビアンさん、どうもありがとう。
こちらそのチーズとワイン。チーズはコンテやマンステール、ピコドン、ブルー・ド・ラカイユ、カマンベール・ド・ノルマンディなど。ワインは南フランスの自然派の造り手のものが選ばれました。特に僕が気に入ったのはジュラ地方の生産者 Domaine Overnoyのクレマン・デュ・ジュラ。コンテを思わせるナッツの様な香りが特徴で、もちろんコンテとも相性抜群です。泡は細やかで素晴しくエレガント、複雑な味わい!とても幸せな気分になるクレマンでした。ちなみにファビアンさんのアドバイスによると、シャンパーニュやクレマンをチーズとに合わせる場合、楽しむ少し前に抜栓しておくと泡が弱めになりチーズとさらに調和するとの事でした。
先週の土曜日はパルミジャーノ・レッジァーノの会へ。この日は2015年10月仕込まれた30か月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノをファビアンさんが割ってくれました。1ホール40kg以上あるパルミジャーノ・レッジャーノを見事なナイフさばきであっという間に割られました。Bravo! 僕はそこから約500gの塊を買ってきました。さすがに割たては芳醇な香りと豊かな旨味が素晴らしく格別の味。専用ナイフを使い好みの大きさに砕けばワインと共に最高のおつまみです。日本ではパルミジャーノ・レッジャーノって言うと料理にふりかけて食べるイメージですが、イタリアではおつまみや、食後のチーズとしても食べられますよ。パルマのレストランに入ると、アペリテーヴォにランブルスコと砕いたパルミジャーノ・レッジャーノが出されたりする事も。みなさんもパルマ風にランブルスコと一緒にいかが?
東京は春を通り越して初夏の陽気!イギリス大使館前のマグノリアも見頃を迎えています!いつもの年は、こちらのマグノリアの花が散った後にソメイヨシノが満開になるのですが、今年は両方一緒に満開になるという、珍しい年になりました。今年の冬は記録的な寒さだったからでしょうかね??

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer