Radicchio Precoce

2か月ぶりのブログ更新です。僕はますます元気に活動しています。こちらのブログが更新されていなくても毎日facebookやInstagram, twitterでタイムリーな僕の情報を紹介しているので、みなさんもきっとご覧になっていることでしょう。
さて今日はハロウィーン。明日からいよいよ11月のスタートですね。11月はさらに活動的なスケジュールを組んでいるので、随時みなさんに紹介していくつもりです。お楽しみに。
さて山形の農家から、旬のイタリア野菜、ラディッキオ・ディ・トレヴィーゾ・プレコーチェが届きました。もとは北イタリア、トレヴィーゾ原産の野菜です。プレコーチェとはイタリア語で早生という意味です。さらに秋が深まって霜が2度ほど降りる頃、ラディッキオの株ごと引き抜きプールのような水槽に差し込んで育てられたものは、ラディッキオ・タルディーヴォとして出荷されます(タルディーヴォはイタリア語で晩生の意味)。ラディッキオ・タルディーヴォは栽培するのに非常に手間がかかるのでイタリア野菜の最高級品の一つなんですよ。その美しさから別名 fiore di Treviso トレヴィーゾの花とも呼ばれています。以前僕のブログやインスタグラムでも料理と共に何度か紹介したので、きっとみなさん覚えているはず。トレヴィーゾ風のリゾットやピアディーナ、そしてシンプルなグリル焼きで食べるのが最高に美味しい。みなさんもぜひ。この日の我が家のディナー、プリモピアットは僕の特製『ラディッキオ・プレコーチェのリゾット、トレヴィーゾ風』です。秋から冬のトレヴィーゾの郷土料理として名高いラディッキオのリゾットです。この野菜の美味しさを存分に味わうのには、やはりリゾットが一番!とてもエレガントなリゾットです。肉厚なラディッキオ・タルディーヴォを使うとさらに美味しくて食感も素晴らしいのですが、もう少し寒くならないとタルディーヴォは出回らないのです。いずれにせよラディッキオのリゾットは、サルシッチャをほぐして加える人もいますが、タルディーヴォは非常に生命力の強い野菜なので、僕はサルシッチャを加える必要はないと思っています。ちなみにこのリゾットは白ワインではなくて、赤ワインで風味付けするのも特長です。日本のみなさんにはラディッキオのリゾットはあまり馴染みがないかもしれませんが、僕にとっては秋から冬に必ず食べたい料理の一つなんです。えーっと、この日のワインは北イタリア、ロンバルディア州最北端、ヴァルテッリーナの希少なワイン。プロッツァというワイナリーが造る「ヴァルテッリーナ スペリオーレ リゼルヴァ (グルメッロ)2014 D.O.C.G. / レッドエディション 」を合わせてみました。なんて素晴らしい!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer