Dentro Caravaggio

今ミラノで大注目の美術展。パラツッオ・レアーレで開催中のDentro Caravaggio を見てきました
これは会場入口の大パネルです。今回のカラヴァッジョ展、なぜこんなにも注目されているか。その訳は、ニューヨーク、カンザス、デトロイト、ナポリ、ローマ、ロンドンなど世界各地の美術館などが所蔵しているカラヴァッジォ作品が一堂に集められています。こんな機会はそうそうないよ!カラヴァッジョファンの僕としても大満足でした。来年1月28日まで開催中です。もしこの期間にミラノにお出かけの方がいらっしゃったら、ぜひ。
カラヴァッジョ作『エマオの晩餐 Cena in Emmaus 』です。こちらはDentro Caravaggioには展示されていませんが、同じくミラノにあるブレア美術館 Pinacoteca di Breraで鑑賞する事ができました(ちなみにこの作品は去年、東京にやって来たのでご覧になった方も多いはず)。


ブレラ美術館で撮影した動画もアップしてみました。こんな素晴しい名画の宝庫なのに、僕が訪れた時間帯はほとんど人がいない。僕のプライベート美術館みたいでしょ!?監視員さんも熟睡中(笑)
ブレラでの美術鑑賞が終わって僕が帰る時、ちょうどミラノの小学生に出会いました。課外授業ね。みんなカメラを意識してます(笑)

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

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Cenacolo Vinciano

明日はミラノの守護聖人サンタンブロージョの祝日。いよいよミラノ・スカラ座2017-18シーズンオープニングです。シーズン初日の公演はジョルダーノのオペラ「アンドレア・シェニエ』♪
さて、これは2週間ほど前、僕がミラノに滞在していたとき撮影したインドロ・モンタネッリ庭園 Giardini pubblici Indro Montanelli の黄金色に色づいた木々です。サンタンブロージョの祝日が近づいて来るとミラノの寒さが本番となりますが、まだこのころは比較的暖かで過しやすかったですよ。日本で言う小春日。

まもなく日の出の時間(07:30amごろ)を迎えるところ。ミラノの晩秋は霧が多いのですが、この日はすっきりと晴れ渡った朝です。部屋から見える樹々もかなり色づいてきています。ここはミラノのほぼ中心にあるのですが、とても静かなところです。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会、ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐 L’Ultima Cena 」です。25年ぶりに見学する最後の晩餐!1999年に修復終了されてからは初めてなので非常に新鮮な印象を受けました!昔は予約なしに気軽に見学出来たのですが、今は完全予約制です。鑑賞時間もきっちりたったの15分!まあ「最後の晩餐」に限らず、イタリアでもほとんどなんでも予約が原則の時代になったね〜。
「最後の晩餐」のある会堂入口。広場でサッカーに興ずる子どもたち。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Mercato biologico / Firenze

アレッツォからミラノに戻る途中、フィレンツェに1泊しました。
今回フィレンツェに立ち寄った目的の1つは、毎月第3日曜日に開催されるサント・スピリト広場のビオ・マルシェ(イタリア語ではメルカート・ビオロージコ)です。僕はオーリオ・ノヴェッロ(今年の初搾りのオリーブオイル)や、アレッツォ産はちみつ、そしてこの写真のお店の蜜蝋キャンドル、さらにアペニン山脈の村で手編みしているアルパカの帽子やマフラーなどを買いました。イタリアはスローフード発祥の地ですが、それに恥じぬビオロージコ食品の充実ぶりに大満足。食品以外には天然素材の衣類やリネンなど、様々な商品が売られているんですよ。このビオマルシェはほんと素晴らしいです!
そしてフィレンツェ近郊の農家が栽培した旬のカーヴォロ・ネーロ。日本でもすっかりお馴染みになったイタリア野菜の1つですが、こちらのマルシェのは、まるで野生動物の様な生命力!とても美味しいですよ。これに比べると日本のイタリア野菜のビオマルシェは、まだよちよち歩きという感じだね。
そしてメーラ ・コトーニャの季節です。日本ではそれほど馴染みがないかもしてませんが、料理好きの間ではマルメロの名で親しまれています。この果実は必ず加熱して食べるのですが、砂糖煮にした後、ドライフルーツにして食べるのが一般的です。日本の干し柿の様な感覚ね。
フィレンツェも快晴!トスカーナの晩秋とは思えない晴れ続きの毎日でした。青空に映えるサント・スピリト教会のファサード。
ミケランジェロ広場から眺めたポルタ・サン・ミニアートの城壁です。日没時間間近だったので雰囲気のある良い写真が撮れました。

↑ミケランジェロ広場から眺めたフィレンツェの街も撮影し、動画をYouTubeにアップしてみました。
夕暮れ時のポルタ・サン・ミニアート(サン・ミニアート門)の城壁。アルノ川沿いからポルタ・サン・ミニアートまでランニング。ポルタ・サン・ミニアート辺りの城壁は、現存するフィレンツェの城壁で最古のものです。素晴らしい!

トスカーナの名門ワイナリー、アンティノーリのワインバル。伝統的なトスカーナ料理が楽しめます。今の時期はアンティノーリ農園自慢の初搾りオリーブオイルも味わえました。これは「猪肉の煮込みトスカーナ風 ポレンタ添え」です。合わせたワインはアンティノリのブラマソーレ2011(シラー100%)です。ジビエと相性抜群。最高に美味しい!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Lucca

フィレンツェから列車で1時間30ほど、トスカーナ地方北部の小都市ルッカを訪ねました。
美しいルッカの町。遠くに見えるのはドゥオーモです。ルッカは中世からルネッサンス時代にかけての建築物や美術など見る物が多いですが、僕にとっては何と言ってもオペラ作曲家ジャコモ・プッチーニや、アルフレード・カタラーニが生まれた町という事で思い入れのある町でもあります。小さな町なのでフィレンツェから日帰り小旅行も可能ですが、やはり一泊して町を楽しむのが良いです。
ルッカの町でひときわ高いグイニージの塔 Torre Guinigi から眺めるルッカの町。227段の階段を一気に登りました。この日の良いトレーニングね。なんて素晴らしい眺めなんだろう!

↑グイニージの塔からのパノラマも撮影しYouTubeにアップしてみました。
プッチーニの生家(垂れ幕が掲げてある建物)を訪ねました。生家の前には彼の銅像があります。ちなみにここは現在プッチーニ博物館 Puccini Museum になっています。
プッチーニ愛用スタインウェイのピアノ。このピアノで彼はオペラ「トゥーランドット」を作曲しました。なんて素晴しい。博物館はプッチーニゆかりの品々でいっぱいでした。彼が生まれた部屋も当時のまま残されていました。

ルッカの老舗パスティッチェリーア Taddeucci を代表するお菓子と言えば、この 『Pan Puccini パン・プッチーニ 』でしょう。プッチーニの家にたくさん実っていたイチジク。これで美味しいお菓子を作ってくれと、プッチーニがTaddeucciに頼んだ事がこのケーキの由来です。イチジクのほか多種のフルーツや松の実などを使った、香り高くどっしりとした生地が特徴的の、とても美味なるケーキです。数あるイタリアのケーキの中でも、最高クラスの美味しさと言っても過言ではありません!
こちらはルッカのオペラハウス、ジーリオ劇場 Teatro Comunale del Giglioです。小規模ながら立派なオペラシーズンが開催されています。かつて日本のオペラ歌手、東敦子さんと林康子さんがプッチーニのオペラ「蝶々夫人」を日替わりで歌われていました。
僕が訪れた次の日はプッチーニのオペラ『西部の娘』が上演されるようでした。観れなくて残念!
ホテルでリラックス。このホテルはルッカの町を流れる水路のそばにあるのですが、美しい樹々に囲まれ落ち着いた雰囲気の素晴しいホテルです。テラスで最高の朝食も楽しめました。

美しい晩秋のルッカ。ルッカの起源は紀元前2世紀まで遡り、町は16世紀に造られた周囲約4kmの城壁に囲まれています。城壁の上は現在はこのように遊歩道になっているので、ゆっくりと散策が楽しめます。ルッカはアレッツォなどと並んで僕の大好きなトスカーナ地方の町です。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Aperitivo

ミラノに来たらアペリティーヴォを楽しみましょう。アペリティーヴォはイタリア語で食前酒の意味ですが、ミラノスタイルのアペリティーヴォは、他のイタリアの都市のそれとは違ってとてもオシャレで、おつまみの種類も実に多彩!そして気前が良い事でも有名。フランスのアペロともかなり違うんですよ。この日の夜はミラノ・スカラ座にコンサートを聴きに行ったのですが、コンサートの前にPECK ITALIAN BAR & RESTAURANTでアペリティーヴォを楽しみました。こちらのお店は通りを隔てたところに素晴しいワインショップも持っているので、ワインの品揃えも充実しています。僕はPECKのフランチャコルタ ブリュット 2010を選びました。さすがヴィンテージ・フランチャコルタ。素晴らしくエレガントで美味!でもおつまみはポテトチップスだけ?って思ったみなさん、それは大間違い。このあとすぐどんどん運ばれてきます。
じゃじゃ〜ん!この日のおつまみ。生ハムやサラミ、ブレザオラ、チーズやパン、スティックサラダ(写真に撮るの忘れました)などが付いてきました。上質なオリーブボードに盛り付けられているのも僕好みです!ワインとおつまみでたったの €10 (日本円で約1,300円)!こんな充実したアペロなら毎日でも来たいなあ。
アペロを楽しんだ後は、ヴィットーリオ・エマヌエレⅡ世のガレリアを通っていざミラノ・スカラ座へ。
ミラノ スカラ座管弦楽団定期演奏会(マエストロ エッシェンバッハ指揮)♪この日のプログラムはガーシュインのピアノ協奏曲(ソリストはシモン・バルト)、ドヴォルザークの交響曲ほか。プログラムの詳細はこちらをご覧下さい実は僕、ガーシュインのピアノ協奏曲を生のコンサートで聴くのは今回が初めてです(リヒテルが弾いてるCDはよく聴いてましたが)。とても気に入りました。素晴しい!
コンサート終演後。やはりミラノ・スカラ座は僕にとって最も馴染みのある大好きなオペラハウスです。そしてなんとも聴き心地が良い!
ミラノ・スカラ座チケットオフィス前にて。久しぶりにミラノ・スカラ座のロッジョニスタたち(35年来の馴染みのメンバー多数!)と開場時間まで一緒に過しているところ。ロッジョニスタとはイタリア語で天井桟敷席に陣取る熱烈なオペラファンの意味です。気に入らない演奏には容赦ないブーイングや野次が飛びます(まるでサッカースタジアム)。あまりに厳しい野次に耐えかね歌手が舞台放棄して退場することもあります。東京のクラシック音楽ファンも、もっともっと厳しくなりましょう。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Maria Callas alla Scala

11月中旬からイタリアに滞在していました。ミラノ、ルッカ、フィレンツェでコンサートやオペラ、アートイベントなど、少々忙しいスケジュールでしたがとてもエンジョイする事が出来ました。そして美しいイタリアの秋も!
まずみなさんに紹介したいのは、ミラノ・スカラ座博物館で開催中のマリア・カラス没後40年を記念した展覧会 Maria Callas in scena, Gli anni alla Scala です(来年1月31日まで開催)。舞台衣装を中心に彼女のゆかりの品々を見ることができました。こちら(上の写真右)は、ヴィスコンティ演出によるスポンティーニのオペラ『ラ・ヴェスターレ』の衣装です。
こちらはジョルダーノのオペラ『フェドーラ』の舞台衣装。ロシア貴族の重厚な衣装、非常に凝ったデザインです。今のオペラはあまりお金をかけていない安っぽい衣装が主流ですが、さすがイタリアオペラ黄金期だけありますね。歌良し、姿良し、衣装良し、舞台良しと、マリアのオペラ公演が想像出来ます。
そしてロッシーニのオペラ『セビリアの理髪師』ロジーナ役の衣装。展覧会では写真資料も多数展示していました。それらを見るとマリアは喜劇でも抜群の演技力だった事が理解出来ました。ロジーナ役は「ノルマ」や「椿姫」「メデア」などドラマティックな役柄とは全く対照的な軽妙な役柄です。
これはヴェルディのオペラ『ドン・カルロ』エリザベッタ役の衣装。こちらも素晴しいです。
しかし僕が一番印象に残った衣装はこちら。1953−54年のオペラシーズンオープニング公演、ルイージ・ケルビーニのオペラ『メデア(イタリア語版)』の衣装です。古代コリントを舞台とした物語にふさわしい、無駄のない美しいデザインですが、同時にモダンさも感じられます。オペラ『メデア』はケルビーニの傑作なのにもかかわらす、当時すでに忘れ去られていた作品。マリアは1953年春、ミラノ・スカラ座に先駆け、「フィレンツェ5月音楽祭」で現代蘇生させ大成功したオペラです。ちなみにミラノでは若きレナード・バーンスタインが指揮しました。
ちなみに展示しているすべての衣装の背後には、マリアがその衣装を舞台で着用した写真も飾られているので、とてもイメージしやすかったです。
実に優れたイベントでした!彼女のファンならずとも大満足していただける事でしょうね。
余談ですが、ミラノ・スカラ座博物館には、フランツ・リストが弾いていた美しいスタインウェイのピアノもあります。何気なく置いてあるのがイタリアらしいと思います。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Galleria Borghese

ローマの北側、ピンチョの丘。この一帯に広がる緑豊かな公園が、ローマ随一の広さを誇るボルゲーゼ庭園です。この丘に17世紀初め、ローマ教皇パウルス五世の甥で枢機卿だったシピオーネ・ボルゲーゼが贅を尽くしたヴィッラを造りました。これが現在のボルゲーゼ美術館のはじまりです。
広大なボルゲーゼ庭園には、この様な松の林が広がっているエリアがあります。ローマの松は、日本の松とはかなり樹形が異なってとても美しいので、僕は大好きです。なんて素晴しい!ランニングを楽しむ人たちも多く見かけます。僕もローマ滞在中は必ずボルゲーゼ庭園でランニングをしていますよ。ちなみにこんな感じ、カッコ良いでしょ!?(笑)
さてボルゲーゼ美術館 Galleria Borghese 入場には、ウッフィッツィ美術館などと同様、あらかじめインターネットで予約しておく必要があります。
チケットオフィスにて。毎週水曜日の17:00から閉館までの2時間は特別割引き料金10ユーロなので、今回僕はこの時間帯で予約してみました。
カラヴァッジョ作「果物籠と青年」と共に。芸術家の才能を見抜く鋭い目を持っていたシピオーネですが、カラヴァッジョも彼によって見いだされた天才画家の1人です。ちなみにボルゲーゼ美術館には、5作品ものカラヴァッジョの傑作が所蔵されてるんですよ。
カラヴァッジョ最晩年(ナポリで描かれた)の作品「ゴリアテの首を持つダヴィデ」と共に。ゴリアテもカラヴァッジョの自画像とされていますが、憂いに溢れるダヴィデの顔もカラヴァッジョ青年期の自画像と伝えられています。
同じくカラヴァッジョ作「パラフレニエーリの聖母」。この作品は教皇の馬丁、パラフレニエーリから依頼されたもので、サン・ピエトロ大聖堂の礼拝堂の1つに飾られていたもの。しかしながら聖母子の傍らに立つ老婆(実は聖アンナ)があまりにも醜く描かれているという理由から、数日間飾られただけで撤去されてしまいました。シピオーネはこの作品を高く評価。後にこの作品を自分のコレクションに加えることになったという事です。ボルゲーゼ美術館は「プライベート・コレクションの女王」と称されるにふさわい美術館ではありますが、一方シピオーネが強引に我がものにした作品も少なからずあるようです。たとえばラッファエッロ作「キリストの埋葬」は夜陰に紛れ強奪、ローマに運ばせたとの事!まさに富と権力を駆使して美術品を集めた「美に取り憑かれた枢機卿」といえましょう。
ボルゲーゼ美術館の至宝、ベルニーニ作「プロセルピナの略奪」。
ベルニーニの自画像(写真右と真ん中)。青年期と熟年期の2作品が並べられ展示されているので、興味深く鑑賞することが出来ました。
見事な天井画や壁のレリーフも圧巻!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

フィレンツェを走る

フィレンツェの春は美しい!さすが花の都といわれるだけあるね。
日中は汗ばむほどの暖かさでも、朝方はまだ肌寒い日もあり1日の寒暖の差がとても大きいです。この日は着替えるのが面倒で、ランニングウェアの上にコートを引っ掛けて出てきたのですが、これが意外にもみんなに大好評。
新緑を楽しみながらのランニングは最高に良い気分です。ちなみに僕の写真が、フィレンツェの最高級ホテル The Westin Excelsior のFacebookでも紹介されました。アルノ川沿いをランニング、とても絵になってるでしょ?!こちらのホテルは、ジムも素晴らしいです。
アルノ川沿いではこんな感じに多くのランナーに出会えますよ〜。Ciao!

この日はフィレンツェの南から北へ向かってランニングしました。アルノ川に架かる美しいサンタ・トリニタ橋。いつもこの橋にさしかかると、感動で胸が一杯になる。この先がトルナブォーニ通り。ホテル・エルヴェティア&ブリストルまであと一息だよ〜。 ポンテ・ヴェッキオ近くで、偶然にも豪華に咲き誇る見事な藤の花に出会えました!
美しいサンタ・クローチェ聖堂!ミケランジェロやガリレオ、そしてロッシーニといったイタリアの偉人たちが、この教会に眠っていることでも知られています。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

ホテル エルヴェティア&ブリストル

1年半ぶりにフィレンツェに来ました。このトスカーナ地方の美しい古都は、今まで数え切れないほど訪れ、実際に住んだこともありますが、何度来ても感動的な僕の大好きな町です!さて、今日は今回のフィレンツェ滞在のために僕が選んだホテル・エルヴェティア&ブリストル Helvetia e Bristol を紹介しましょう。
チェックインを済ませホテルのスタッフに案内されたのは、落ち着いた内装と広々としたスペースの素晴しいスイートルーム(大理石作りのバスルームも広めで、ジェットバス付き)。ちなみに部屋の鍵は現在主流となっているカード式ではなく、鍵穴に入れて開錠するタイプです(ハート形をした真鍮製の重厚なキーリング)。この鍵のスタイル1つとっても、イタリアの伝統的なホテルの雰囲気が感じられ実に僕好みです。18時頃になると客室係がターンダウン・サービス(就寝準備のサービス)に来ます。ベッドカバーが外され、バスルームを整え、カーテンが閉められ、ベッドサイドには白いリネンのマットが敷かれるなどしてくれるので、最高の眠りにつくことができますよ!
ホテル(5つ星)はフィレンツェの中心、優雅なブランドショップや宝石店が建ち並ぶトルナブォーニ通りそばにあり最高の立地。どこに行くのにもとても便利です。客室数は52室と意外に少ないので、とてもエレガントで落ち着いた雰囲気!
天井のシャンデリア、夜になるとこんな感じです。
旧式の美しいエレベーターとレセプション付近。外出するときは毎回鍵をレセプションに預けなければいけませんが、そのつどスタッフのみなさん何か困ったことはないかと尋ねてくれます。イタリア人は親切を通り越してたまにお節介なことがあるけど、こちらのスタッフのみなさんの接客はとても素晴しいと思いました。困ったことがあったらなんでも遠慮せずに聞いてみると力になってくれます。なんというホスピタリティ!
ホテル 「エルヴェティア&ブリストル」は、朝食も素晴らしい!豊富なフルーツ、メロンやイチゴなど。そして洋梨のコンポートも!

この日の朝、フィレンツェは少し冷え込んだので、暖炉に火が灯されました。動画にも撮ってYOUTUBEにアップロードしたのでご覧下さい。トスカーナ地方の典型的な暖炉ですよ。とても素敵でしょ?
↑ホテルは1800年代の建物なのですが、他の古い建物と良く調和していると思います。正面にはストロッツィ宮があります。ちなみにホテルの入口は、建物正面ストロッツィ通りVia degli Strozzi には面していなくて、写真左側に見える通り、ペショーニ通り Via de’ Pescioni にあります。フロックコート着用のスタッフがいつも礼儀正しくドアを開けてくれますよ。
あ〜、歴史あるフィレンツェにやって来たんだな、としみじみ感じさせてくれるエレガントなホテル。次回もまたぜひこちらに滞在したいと思います。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno/Opera Singer

コッレ・ディ・ヴァル・デルザ

トスカーナ地方の丘の上にある村、コッレ・ディ・ヴァル・デルザ Colle di Val d’Elsa を訪ねました。
コッレ・ディ・ヴァル・デルザは、シエーナから24km、フィレンツェからだと50kmのところにあります(フィレンツェからシエーナに向かう高速道路の途中で通過する)。村は高台に広がる中世の面影を色濃く残すアルタ地区と、丘の下に広がるバッサ地区に分かれて広がっています。
情緒溢れる美しい村にもかかわらず、まったく観光化されていないので、いつもひっそりとしていて独特な雰囲気が味わえます。ちなみに13世紀の建築家、アルノルフォ・ディ・カンビオの生まれた村として知られていますよ。彼はフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の設計に携わった事で有名ですよね。ちなみにプッチーニのオペラ『ジャンニ・スキッキ』のアリア「フィレンツェは花咲く木のように」の歌詞にも彼の名前とこの村の名が登場していますよ。”アルノルフォはヴァル・デルザから美しい塔を作りにフィレンツェにやって来た”ってね♪
村は中世の雰囲気そのもの。村の端から端まではおそらく500mもないくらいです。ゆっくり歩いても5分もすれば、もう村のはずれに着きますよ。

ドゥオーモ広場の鐘楼。
実はこの日もトスカーナ地方はとても良い天気でしたが、僕がコッレ・ディ・ヴァル・デルザ散策中、30分ほどの通り雨に見舞わせれました。曇りの写真があるのはそのせいなんです。ちなみにコッレ・ディ・ヴァル・デルザから隣町のポッジボンシはクリスタルガラス産業がとても盛んなんですよ。名高いブランドのクリスタルガラス製品の多くもこの辺りで作られているんですって。僕もいくつか持っているのですが。それからミシュランガイド2つ星に輝くレストラン Arnolfo アルノルフォがあることでも美食家たちに知られていますよ。今回は残念ながら食事を楽しむことが出来ませんでしたが、次回は必ず食べに行きます!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno/Opera Singer