Mercato biologico / Firenze

アレッツォからミラノに戻る途中、フィレンツェに1泊しました。
今回フィレンツェに立ち寄った目的の1つは、毎月第3日曜日に開催されるサント・スピリト広場のビオ・マルシェ(イタリア語ではメルカート・ビオロージコ)です。僕はオーリオ・ノヴェッロ(今年の初搾りのオリーブオイル)や、アレッツォ産はちみつ、そしてこの写真のお店の蜜蝋キャンドル、さらにアペニン山脈の村で手編みしているアルパカの帽子やマフラーなどを買いました。イタリアはスローフード発祥の地ですが、それに恥じぬビオロージコ食品の充実ぶりに大満足。食品以外には天然素材の衣類やリネンなど、様々な商品が売られているんですよ。このビオマルシェはほんと素晴らしいです!
そしてフィレンツェ近郊の農家が栽培した旬のカーヴォロ・ネーロ。日本でもすっかりお馴染みになったイタリア野菜の1つですが、こちらのマルシェのは、まるで野生動物の様な生命力!とても美味しいですよ。これに比べると日本のイタリア野菜のビオマルシェは、まだよちよち歩きという感じだね。
そしてメーラ ・コトーニャの季節です。日本ではそれほど馴染みがないかもしてませんが、料理好きの間ではマルメロの名で親しまれています。この果実は必ず加熱して食べるのですが、砂糖煮にした後、ドライフルーツにして食べるのが一般的です。日本の干し柿の様な感覚ね。
フィレンツェも快晴!トスカーナの晩秋とは思えない晴れ続きの毎日でした。青空に映えるサント・スピリト教会のファサード。
ミケランジェロ広場から眺めたポルタ・サン・ミニアートの城壁です。日没時間間近だったので雰囲気のある良い写真が撮れました。

↑ミケランジェロ広場から眺めたフィレンツェの街も撮影し、動画をYouTubeにアップしてみました。
夕暮れ時のポルタ・サン・ミニアート(サン・ミニアート門)の城壁。アルノ川沿いからポルタ・サン・ミニアートまでランニング。ポルタ・サン・ミニアート辺りの城壁は、現存するフィレンツェの城壁で最古のものです。素晴らしい!

トスカーナの名門ワイナリー、アンティノーリのワインバル。伝統的なトスカーナ料理が楽しめます。今の時期はアンティノーリ農園自慢の初搾りオリーブオイルも味わえました。これは「猪肉の煮込みトスカーナ風 ポレンタ添え」です。合わせたワインはアンティノリのブラマソーレ2011(シラー100%)です。ジビエと相性抜群。最高に美味しい!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

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Swiss roll

まだ10月中旬というのに、今日の東京は12月並の記録的な寒さです(日中でも10℃程度にしかならない)!そして季節外れの台風。21号じわじわと日本に近づいています。
さて寒くなって来るとバターをたっぷり使った料理が食べたくなりますよね。この日の我が家の食後のデセールは、北イタリア産の素晴しいバターを使った僕の特製『チョコレートロールケーキ』です。これはもう超美味としか言いようがない絶品ケーキ!ロールケーキなのにウィーンのチョコレートケーキの様なリッチな味わい。でも決してくどく無いです(飲み物はマッキネッタで淹れたエスプレッソコーヒー☕️チョコレートケーキと相性抜群です)。料理と同様にお菓子も自分で作るのが一番だと思います。安心安全なのはもちろん、食材をとことん厳選できるからね。甘さ控えめとかカロリーを気にするよりも、上質の食材選びの方が大切だと思う。

コクのある熱々のラザニアはいかが?僕の特製『ボローニャ風ラザーニェ(ラザニア)』です。これも超美味としか言いようがない絶品のラザニア!各自好きなだけ切り分けていただきます。これで普通の日本人なら4〜5人前というところでしょうが、我が家では2人前です。ほんとうに美味しいイタリア料理というのはレストランではなくて、料理上手が作った家庭料理なんですよね。えーっと、この日のワインはシエーナ近郊のワイナリー、San Felice サン・フェリーチェのキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ「イル・グリージョ」2012です。サンジョヴェーゼ100%。典型的なキャンティ・クラッシコの味わいと香りが特徴。端正な造りですが過度にエレガント過ぎないところも良い。
美味しいバターはフランス産だけではなくて、イタリアにもとびきり美味しいバターがあります。こちらが先ほどお話しした北イタリア、ピエモンテ産 Beppino Occelli  ベッピーノ・オッチェッリ バターです。口どけの良さと優雅な味わいが特徴の無塩発酵バター。包装紙の中はこんな感じ。古風な木型に入れてバターを成形してるんです。これを惜しげも無くたっぷりカットして、パン・ド・カンパーニュにのせ、粗塩をぱらりとかけて食べとそれはもう最高!バターを塗るのではなく、あくまでのせて食べるのです。このバターを使って焼いたマドレーヌも絶品ですよ!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Hummus

Restaurant L’Alchimiste 山本健一シェフに教えていただいた、素晴らしくエレガントなフムスを作ってみました。
ご覧下さい!こちらが山本シェフ直伝フムス『ひよこ豆のフムスとズワイ蟹』です。教えてもらったレシピを忠実に再現したつもりなんですが、なかなか上手に出来たと思います。ズワイ蟹とフムスがとても良く調和して超美味!さらに今回は  FRESCOBALDI フレスコバルディの新しいオリーブオイル Olio di LUCE ルーチェ が良い仕事をしてくれました。同じフレスコバルディの LAUDEMIO ラウデミオと比べると、ピリリとしたスパイシーさは控えめですが、非常にフルーティでアーモンドの様なまろやかな味わい、繊細な香り、余韻の長さが特長です。どちらも最高級のオリーブオイルですが、今日の様な蟹を使った料理やフレッシュなシェーブルチーズ、そして「山羊のヨーグルトと胡瓜のサラダ」などには「ルーチェ」のほうがさらに相性抜群だと思いました。
こちらは野菜マルシェで買った戸張農園の見事な椎茸です。とても肉厚なのでステーキやグリル焼きに最適なんです。軸の部分は細くちぎって炒め、ブルスケッタにのせるととても美味しい!
僕の特製『しいたけのブルスケッタ』と『しいたけのグリル焼き』盛り合わせです。これはほんと美味なる最高のアンティパストだよ!特に僕の好物は、しいたけの軸を細かく割いて炒め具材にしたブルスケッタ。ルーチェ オリーブオイルをたっぷり回しかけながらいただきました。椎茸がさらにぐっと美味しくなります。へたな松茸よりうまいと感じるほどです。ルーチェは茸とも相性抜群!トスカーナと日本の食材が見事に調和した季節感あふれるアンティパストです。
トスカーナの名門ワイナリー、フレスコバルディ。彼等の最高級ワイン(スーパータスカン) LUCE DELLA VITE ルーチェ・デッラ・ヴィーテと同じ名前のこのオリーブオイルは、ワインと同じモンタルチーノの畑で栽培されたオリーブから作らているそうです。なんて素晴らしい!ちなみにルーチェ・デッラ・ヴィーテとはイタリア語で、ぶどうの木の光、という意味です(様々な意味が込められている)。まずはルーチェのセカンドラベル、LA VITE LUCENTE ラ・ヴィーテ・ルチェンテと一緒に楽しんでみるのも良いと思いますよ。とてもモダンなワイン。今味わうとしたら2009年ヴィンテージがおすすめ。素晴しい熟成感が堪能出来ます。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Physalis

ほおずきの季節がやって来ました。
ほおずきといってもこれは観賞用ではなくて、長野県産の食用ほおずきです。フィサリス(和名はしまほおずき)と言って、観賞用とはまったく別なんですよ。太陽をいっぱい浴びて育ったのでとても良い香り、甘酸っぱくて美味しいです!そしてとてもかわいい!日本ではそれほどまだ馴染みがありませんが、ヨーロッパでは乾燥させたものを、グラノーラに入れて食べるのが人気です。フィサリスで作るデセール。僕の特製『ライスミルクのブランマンジェ、ほおずき』です。ブランマンジェは本来、アーモンドミルクをベースにしたデセールですが、今回はライスミルクを使っています。実はこのデセールは、先週参加したフレンチレストラン アルシミスト Alchimiste山本健一シェフのフランス料理教室で学んだレシピ(僕は学んだ事は必ず再現してみます)。ほおずきソースの爽やかな甘さと、ライスミルクの優しい味わいが調和してとても美味しいです。個性の異なる食材同士の組み合わせ方が絶妙!
こちらは僕の特製『ブフ・ブルギニョン (牛肉の赤ワイン煮込みブルゴーニュ風)』です。黒毛和牛のすね肉を赤ワインと香味野菜のみで煮込みました。もともとはブルゴーニュの郷土料理なんですが、このブルギニョンは非常に洗練されたスタイルです。こちも山本シェフのレシピ。あまりにも美味しい!こんな美味しいブルギニョン、きっとみんな食べたことないだろうなあ。ちなみに今回山本シェフから学んだ素晴しい料理の数々は、僕のInstagramで詳しく紹介しています(写真5枚)。ぜひご覧下さい!
え〜ッと、ブルギニョンのために僕が選んだワインはブルゴーニュではなくて、あえてボルドーを合わせてみました。マルゴー村のシャトー・トゥール・マサック2007です🍷小規模シャトーにもかかわらず、マルゴーらしい素晴らしくエレガントな美酒!10年の熟成を経て、まさに今飲み頃👍

あっ、そうそう、フィサリスのスイーツを作った後は、ほおずきのランタンを楽しみました。とても安らぐね〜。かぼちゃの色合いにもそっくりなのでハロウィンにも良さそう。ちなみにほおずきは、英語でチャイニーズ・ランタン プラントとも言いますよね。確かにランタンだ。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Blue Swimmer Crab Pasta

活きワタリガニ Blue swimmer crab が届いたよ〜、と鮮魚店から情報が入ったのはこの前の連休初日の土曜日。もちろん取り置きのお願いをして、お店へ直行しました。
というわけで先週末のランチは自宅で、久しぶりに『ワタリガニのクリームパスタ』を作ってみました。ワタリガニはビスクを作る要領でしっかりと炒め風味を引き出します。白ワインやコニャックでフランベするのが一般的ですが、僕は南フランスのベルモット、ノワイイ・プラを使っています。地中海地域の魚料理には最適な素晴らしい風味を持っているんですよ。たとえばうっかり酸の強い白ワインを使ってしまうと、酸味が残り過ぎで残念な出来になってしまいがちですが、その点このベルモットは安心して使用出来るという利点もあります。活きワタリガニは1人につき1匹たっぷり使っているので食べがいがあります。とても美味しい!数日前のディナーも大好評にお応えしてアンコール、ワタリガニのパスタでした。ワインは贅沢にも、フランソワ・ミクルスキのムルソー 2014を合わせました。甲殻類のクリームソースに相性抜群です!
とても活きが良くて元気なワタリガニなので、さばくのがちょっと大変でしたが。。。
秋はコクのあるパスタも食べたくなります。この日の我が家のディナーは、僕の特製『ボローニャ風ラザニア』でした。正確なイタリア語ではラザニアではなくてラザーニェ(複数形)って感じに発音するんですよ。北イタリアの美食の都、ボローニャの料理ね。この辺りの料理はほんと美味しいんですよ。ラザニアは、ボローニャ風ラグー(ミートソース)を作り置きしておけば、比較的手早く作ることができます。ベシャメルソースも自家製に限りますよ。イタリアでは大きなラザニア型に入れてオーブンで焼き、後でこのように切り分けていただきます。日曜日に家族が集まった時に作る定番料理の一つね。ちなみに持ち寄りパーティーにもラザニアはおすすめです。こんな感じにあらかじめ焼き上げておけば、持ち寄り先で軽く温めれるだけでOKなんです。子供から大人まで大喜び間違いなし!この日は突然ラザニアが食べたくなって作りました。ラザニアは10枚重ねました。超美味!!
さて、こちらは先日紹介したブラムリー・アップルBramley apple で作った、僕の特製『ブラムリー アップルソース(コンポート)』です。これはほんと素晴らしく美味しい!美味しいだけではなくて、多彩な料理に幅広く利用できるんです。たとえば、ローストポークに添えるソースに加えると素晴らしく良い感じになります(豚肉とりんごはもともと相性抜群ですよね)。フランス鶏のローストにも最高。アペロや食後のおつまみブルーチーズに添えても最高に調和します。その他、言い出したらきりがない。もちろんこのまま食べてもOK!
昨日の我が家のティータイムは、僕の特製『ブラムリーアップル ロールケーキ』です。たっぷりの生クリームにブラムリーアップルのコンポートを加えています。とても美味しいですよ。実はこのスポンジは一昨日ラザニアを作った同じオーブンで、ついでに焼いておいたんですよ。こうすれば忙しくても翌日、手作りロールケーキが食べれるわけです。こんな美味しいロールケーキ、きっとみんな食べた事ないだろうなあ。飲み物はドゥームニ茶園のアッサム、セカンドフラッシュ。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Bramley Apple

りんごの季節到来!
今日は長野県にある山下農園から、旬の青りんご「ブラムリー アップル Bramley apple 」が届きました。イギリスではおなじみの品種ですが、日本ではあまり見かけることはありません。そのまま食べるというより、アップルソースやお菓子や料理作りに向いています(別名クッキングアップルの王様とも)。200年以上も前に誕生した品種だそうですが、個性的な味わいはもちろん、そのゴツゴツとした見た目がイギリスでは今なお根強い人気なのでしょう。
こちらは日本でもおなじみ「紅玉(ジョナサンアップル Jonathan apple )」です。紅玉はブラムリー アップル同様に、りんごのタルトやアプフェルシュトゥルーデルなどのお菓子作りには欠かせませんが、紅玉自体が持つ力強い香りと酸味が素晴らしいので、そのまま食べるのが僕のお気に入りです。小ぶりで愛らしく真紅の色あいが美しいので、かごに入れテーブルに置いても絵になります。
実はこのかごはイギリスの水草で編まれているんですよ。イギリスの女性アーティストの作品。水草を刈って乾燥させるところから始まる、手作りのゆったりとした時間の流れの産物です。編み目の美しさはもちろんですが、小さな水草の花の飾りも愛らしいです。本来のパンかごとしてはもちろん、茶器をいれておいたり、他にもいろいろ使えるので気に入ってます。
バゲット・オ・ルヴァン(フランスパン)を盛り合わせると、こんな感じです。使い方によって様々な表情が楽しめます。ちなみに僕はバゲットを買ってきたら、食事の時間までこのようにバゲットを立てておいています。同じアーティスト作のかごなんですが、もう一つの方はざっくりとした編み方が特徴です。どちらも素敵でしょ?もし興味があれば、以前紹介した僕のブログ記事も合わせてお読みください。
フランス、バスク地方の羊乳製チーズ「ピコッラ ド ブルビ Pikorra de Brebis 」が届きました。バスク地方の伝統的なチーズといえばオッソー・イラティ(AOP)が知られていますよね。ピコッラ・ド・ブルビはオッソー・イラティに使われる地元の同じ羊乳から作られる新しいチーズです。期待以上の美味しさにびっくり!バスクスタイルでハチミツやチェリージャムを添えていただくのがいちばん美味しい。これはほんと素晴しいチーズです。
数日前のある晴れた日の午後、代々木公園を軽くランニングしました。暑かった!まだまだ夏だね。
今週後半からは、ぐっと気温が下がって秋が深まっていく感じ。とは言ってもまだ夏日があったりと、季節の変わり目は特に体調管理に気をつけて活動していきたいと思います。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Japanese Ginger

先週は夏休みをとって、久しぶりに山の家で過しました。
今年の夏は、こちらでも記録的な雨続きの8月だそうで、僕が着いた日も下界は小雨でした。でも山の家の辺りは日差しがあり意外に天気が良くてラッキー。
しかしすでに初秋の空気感です。緑の毬栗、たわわに実って本格的な秋近し。
この日の朝は、山の家のキッチンガーデンでミョウガ(ジャパニーズ・ジンジャー)を収穫しました。今年はミョウガが大豊作で、毎日のように収穫出来て大満足!とても爽やかな香りです。そういえば去年はほとんど収穫出来くて不作の年だったっけ。。。

可憐なミョウガの花です。みなさん、ミョウガの花ってこんな感じに咲いているって知っていました?ミョウガタケと呼ばれる茎(まさに竹に似ていると思う)の根元にひっそり咲いています。この花の部分はこれ以上は成長はしないので、もし収穫しなければこのまま枯れてしまうんですよ。ちょっと不思議な花でもあります。
香り高いミョウガをトッピングにたっぷり使った、僕の特製『釜揚げしらすと夏野菜のねばねば丼』です。オクラや芽かぶ、大和芋やミョウガなどの夏野菜と極上しらす、玄米ごはんの組み合わせは相性抜群!ほとんどねばねば食材ですが、とても美味しいです。夏におすすめ。そしてメインディッシュは、大好物の『穴子の生湯葉揚げ』だよ〜。旬の穴子を太白胡麻油で香ばしく揚げました。こちらはロワール地方の白ワインに良く合います。みんなも食べてみたいでしょ?
行きの新幹線にて。先日ヘアサロンROUGE MIEUXで、かなり短くヘアカットしてもらいました。とても気に入っています。担当スタイリストのTeppeiさん、とうもありがとう!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Maize

8月ど真中。本来なら夏の盛りで暑い暑い日々が続いている時期なのですが、東京は今月から雨続き、今日で連続16日雨。これは40年ぶりの雨の多い8月ということです。来週まで晴れマークは登場しないので、さらなる記録更新は確実になってきました。
夏と言えばとうもろこし。黒もちとうもろこしを蒸してみました。昔懐かしい、もちもちとした食感と優しい甘さが特徴です。とても美味しい!過度な甘さが際立つスィートコーンとは別物です。色合いも斬新!人気復活してほしいなあ。

僕の特製『鱧の湯引き(落とし)と蒲焼き』です。夏が旬の魚、鱧!鱧の湯引きと共に鱧の蒲焼きは僕の得意料理です。湯引きよりもむしろ蒲焼きの方が、鱧の上品な旨味と脂がより味わえるので好きかも。とにかく鱧は大好物!鱧の調理に欠かせない骨切りの技法は、一寸(約3cm)におよそ24切れ包丁の目を入れます。ちなみに江戸時代から鱧を食べると精が付くと、京都の人は好んで食べていたようです。残念ながら関東では鱧は生活に密着した魚とは言えず、高級魚のイメージがあると思います。真夏の太陽が早く戻ってきますように。そして残りの夏をエンジョイしましょう!

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Cœur de bœuf

Goodbye July, Hello August!
8月、夏本番。クール・ド・ブフという名前のトマトも真っ赤に色づいてきました。このトマト、一般的なトマトやチェリートマトに比べると、色づきのペースがかなりゆっくりなんですよ。フランスの野菜マルシェなどではよく見かけますが、日本でも最近かなり知られてきたと思います。クール・ド・ブフ Cœur de bœuf とはフランス語で牛の心臓の意味。もともとはイタリア種のトマトです。美味しいのはもちろんですが、種が少ないのでガスパチョにも最適です。加熱すると旨味がさらに増すので、輪切りにして自家製ピッツァ生地に乗せて焼くと最高に美味しいピッツァの出来上がります!
僕の特製『トマトソースのパスタ』も超美味!これぞパスタの定番。食べ飽きない美味しさが魅力です。トマトソースのパスタはシンプル過ぎて、やや物足りないっていう人もいますが、それはきっと美味しいのを食べていないからに違いありません。意外に上手に作るのが難しいんです。日本のみなさんは、まずオリーブオイルの量が少なすぎると思う。極上のオリーブオイルをたっぷり使いましょう。
僕の特製『あさりのフレゴラ・サルダ Fregola sarda con vongole』です。フレゴラとはイタリア、サルデーニャ島の粒パスタ。あさりの煮汁が染み込んだフレゴラの美味しさは格別です!あさりを使ったイタリア料理といえば、みなさんはスパゲッティ・ボンゴレをすぐ思い出すことでしょう。でもあさりのフレゴラ サルダは、それよりも数倍美味しいですよ。サルデーニャの豊かな大自然、高級リゾートのコスタ・ズメラルダ、中世の面影を残すアルゲーロ…。海と大地の香りが凝縮されたような野趣溢れる料理です。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

Carré d’agneau

気象庁から梅雨明けの発表がされたとたん、予報官たちを揶揄うように、北上していた梅雨前線が関東に下りてきました。ここ数日、都内は曇りがちの天気(時々雨も)。昨日からは北東の涼しい風も吹き始め猛暑も一休みです。
という事で久しぶりの涼しさ感じられた昨日。ちょっと手の込んだ料理を作ってみたくなりました。だってどうせすぐに猛暑が戻ってくるはず。ローストしたり、豆を茹でたりという料理はこんな日じゃないとね。こちらは昨日の我が家のディナー、僕の特製『仔羊のソテー、デーツとクコの実のタブレ添え』です。この仔羊の部位はフランス語では Carré d’agneau といって、牛肉のサーロインに相当するところ。塊でローストする場合が多いですが、このように1本ずつカットした料理も人気があります(いわゆるラムチョップね)。さて仔羊のソテーなんですが、あらかじめミントや多種のスパイス(クミン、シナモン、パプリカなど)と赤ワインビネガーで数時間マリネしておいた後、香り高くソテーします。付け合わせのオリエンタル風味のタブレは、仔羊肉に相性抜群!今回はさらに贅沢に、カステルーチョ産のレンズ豆も添えました。昨日の様に過しやすい日だからこそ、レンズ豆も茹でる気になりました(笑)グレートディナーでしょ!?ワインはトスカーナの名門ワイナリー、フレスコバルディのVecchie Viti ヴェッキエ・ヴィーティ2013です。もちろん素晴らしいく美味しい!
こちらがカステルーチョ産のレンズ豆 です。カステルーチョは、イタリア・ウンブリア地方のアペニン山脈にある村(昨年の地震でこの辺りもかなりやられたみたいですが)。その高原に咲き乱れる花々はまさに絶景です。カステルーチョのレンズ豆はとても小粒(2〜3mmでしょうか…)なんですが、世界一美味しいレンズ豆なんですよ。 肉料理の付け合わせに最適!
南フランス・プロヴァンス地方のシェーブルチーズ『ローヴタン Rovethym 』が届きました。ローヴとはローヴ種の山羊のこと。そしてタンはフランス語でハーブのタイムの意味です。残念ながら、ちゃんとしたフランス語の発音はカタカナでは表せないので、カタカナをそのままタンと発音しても通じないのですが。いずれにせよ今日紹介するチーズも、旬のシェーブルチーズです。爽やかな酸味と繊細で滑らかな食感が素晴らしいです。ちなみにここの山羊たちは、タイムやローズマリーを食べて育ったんだって!このチーズの清々しい香りはそのためかも知れませんね。プロヴァンスでヴァカンスを過ごしている様な気分になりますよ。
この日の我が家のディナー、アントレは僕の特製『ローヴタンとプルピエの南仏風サラダ』です。プロヴァンス産のシェーブルチーズ「ローヴタン」とプルピエ、なんて相性抜群なんだろう!プルピエをハーブのようにサラダに使ったのは大正解。僕のオリジナルサラダの誕生だよ!こんなエレガントで美味なるサラダ、きっとみんな食べた事ないだろうなあ。そんじょそこらのフレンチレストランの料理より数倍美味しい!ちなみに今夜はアンリエ・バザンのシャンパーニュを合わせてみました。
こちらは僕の特製『フェタのオリーブオイル漬け』です。テッサリア産のオーガニックフェタ(山羊と羊のチーズ)を角切りにして、オレガノ、タイム、フェンネルなどのハーブと共にオリーブオイル漬けにしました。バゲットの薄切りトーストやクラッカーを添えると、アペロの最高のおつまみになるよ。フェタを食べ終えて残ったオイルは風味抜群なので、様々な料理に使えます。
フェタを使った料理をもう一品紹介。僕の特製『ホリアティキサラダ χωριάτικη σαλάτα / Xoriatiki salad 』です。ホリアティキサラダは、ギリシャを代表する夏のサラダ。農夫のサラダ(田舎風サラダ)という意味です。たっぷりのフェタと夏野菜、オレガノやギリシャ風ブラックオリーブなどを使った具沢山サラダね。テッサリア地方のオーガニックフェタは風味豊かで、ほんと美味しい。日本の夏の料理としてもぴったりだよ。一緒に添えてあるのは、石垣島 ヨーガンレール農園の赤米入り玄米ごはんと、イタリア種のナス、ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェのオリーブオイル揚げです。
オーガニックフェタチーズたっぷりのホリアティキ(シェーブルにも良く合います)のために僕が選んだワインは、Meursault ムルソー 2013(BOUCHARD PERE & FILS ドメーヌ・ブシァール・ペール・エ・フィス)です。このドメーヌ所有のLES CLOUS レ・クルという畑の葡萄から作られています。リッチで飲み応えがありますが、重量感や粘性という印象はありません。ピュアでエレガント、現代的なムルソーです。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer