Maria Callas alla Scala

11月中旬からイタリアに滞在していました。ミラノ、ルッカ、フィレンツェでコンサートやオペラ、アートイベントなど、少々忙しいスケジュールでしたがとてもエンジョイする事が出来ました。そして美しいイタリアの秋も!
まずみなさんに紹介したいのは、ミラノ・スカラ座博物館で開催中のマリア・カラス没後40年を記念した展覧会 Maria Callas in scena, Gli anni alla Scala です(来年1月31日まで開催)。舞台衣装を中心に彼女のゆかりの品々を見ることができました。こちら(上の写真右)は、ヴィスコンティ演出によるスポンティーニのオペラ『ラ・ヴェスターレ』の衣装です。
こちらはジョルダーノのオペラ『フェドーラ』の舞台衣装。ロシア貴族の重厚な衣装、非常に凝ったデザインです。今のオペラはあまりお金をかけていない安っぽい衣装が主流ですが、さすがイタリアオペラ黄金期だけありますね。歌良し、姿良し、衣装良し、舞台良しと、マリアのオペラ公演が想像出来ます。
そしてロッシーニのオペラ『セビリアの理髪師』ロジーナ役の衣装。展覧会では写真資料も多数展示していました。それらを見るとマリアは喜劇でも抜群の演技力だった事が理解出来ました。ロジーナ役は「ノルマ」や「椿姫」「メデア」などドラマティックな役柄とは全く対照的な軽妙な役柄です。
これはヴェルディのオペラ『ドン・カルロ』エリザベッタ役の衣装。こちらも素晴しいです。
しかし僕が一番印象に残った衣装はこちら。1953−54年のオペラシーズンオープニング公演、ルイージ・ケルビーニのオペラ『メデア(イタリア語版)』の衣装です。古代コリントを舞台とした物語にふさわしい、無駄のない美しいデザインですが、同時にモダンさも感じられます。オペラ『メデア』はケルビーニの傑作なのにもかかわらす、当時すでに忘れ去られていた作品。マリアは1953年春、ミラノ・スカラ座に先駆け、「フィレンツェ5月音楽祭」で現代蘇生させ大成功したオペラです。ちなみにミラノでは若きレナード・バーンスタインが指揮しました。
ちなみに展示しているすべての衣装の背後には、マリアがその衣装を舞台で着用した写真も飾られているので、とてもイメージしやすかったです。
実に優れたイベントでした!彼女のファンならずとも大満足していただける事でしょうね。
余談ですが、ミラノ・スカラ座博物館には、フランツ・リストが弾いていた美しいスタインウェイのピアノもあります。何気なく置いてあるのがイタリアらしいと思います。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno / Opera Singer

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