内田光子さんのリサイタル

昨夜は六本木のサントリーホールに内田光子さんのピアノリサイタルを聴きに出かけました。僕にとっては久しぶりに聴ける彼女のリサイタルなので、ニューヨークの滞在を短めに切り上げて東京に戻ってきました。
IMG_4080彼女のリサイタルを聴くのは今回が3回目。初めて聴いたのはかなり昔、たしか1978か79年ごろ東京で。2回目は1992か93年頃ミラノで。そして今回ということになります。それぞれのリサイタルの間はかなり年月が経っていますが、どれもはっきり僕の記憶に残っていますよ。さて今回のリサイタルはシューマンの作品を中心に、J.S.バッハやシェーンベルクも演奏されました。彼女の最新CDに録音されているシューマンの作品が昨夜のリサイタルですべて演奏されたので、僕にとっては生の演奏とCDとの演奏の比較ということでもたいへん興味深いものでした。一応この日のプログラムを紹介します…

J.S.バッハ:「平均率クラヴィーア曲集第2巻」〜
第1番ハ長調、第14番嬰ヘ短調
シェーンベルク:「6つのピアノ小曲集」 op.19
シューマン:「森の情景 」op.82
シューマン:ピアノソナタ第2番 op.22
シューマン:「暁の歌」 op.133

シューマンの若年期から晩年の異なった年代に作曲されたピアノ作品をたっぷりと堪能しました。彼女の最新CDで聴いた演奏より、昨夜のリサイタルでの演奏の方が遥かに感動的でした。特にピアノソナタの演奏が素晴らしかった!!ダイナミックレンジが広い上、骨太の音、かつ色彩豊か。思い切りのよいとても男性的な表現だったと思います。シューマンのロマンティシズム、情熱、深い絶望感がダイレクトに僕たち聴き手に伝わって来て、魂が揺さぶられる思いでした。終演後にステージの袖で彼女とちょっと話す事が出来たのですが、特にピアノソナタは会心の出来だったようです。「あなたも知ってると思うけど、シューマンってほんとにすごい作曲家なのよ!」っておっしゃった一言がとても印象的でした。アンコールはベートーヴェンの月光ソナタ第1楽章。

By 管野滋樹
Shigeki Kanno/Opera Singer

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