De-Lovely/コールとリンダ愛の物語‥

映画De-Lovely/五線譜のラブレターより So in love – Kiss Me, Kate

東京は先週続いていた寒さもいくらか緩んで、素晴しい日差しに恵まれている日曜です。
この土日は、僕はどこへも出かけずに、自宅でのんびりとDVDで映画鑑賞をしています。
今回観た中で、特に気に入ったのは映画「五線譜のラブレター/De-Lovely」。
2004年の作品なので、皆さんすでにご覧になった方も多いと思いますが、僕は今回が初めて!
映画は、作曲家コール・ポーターが後に彼の妻となる女性、リンダ・リー・トーマスとのパリでの出会いから、
始まるのですが、実際の映画の展開は、死期の迫ったポーターが、
自分の人生が劇場でショーとして上演されているがごとくに、劇場の客席に座って
回想する手法がとられています。
コール・ポーターは、彼のおよそ40年に及ぶ音楽人生で、約840曲のミュージカルコメディー、
ジャズ、映画音楽、歌曲などを作曲して、ジョージ・ガーシュインやアーヴィング・バーリンなどと並ぶ
当時のアメリカの人気作曲家でしたが、ここまで登りつめることができたのは、リンダの人脈や財力、
そして優秀なマネージャーとしての働きがあったことも大きいと思われます。
ところで二人が知り合ったのは1920年頃の芸術が花咲くパリの社交界!
アメリカ・インディアナの裕福な家に生まれたポーターは、その時パリ遊学中で、音楽の非凡な才能を
もっていたとはいえ音楽家としてはまだまだ無名。
リンダのほうは前の夫と離婚はしていたものの、その美しさと財力でパリ社交界では花形的な存在だったという、超セレブリティーなお二人なので、この映画の雰囲気は終始洗練された貴族的な雰囲気で
満たされているのです。
ヴェネツィア、ニューヨーク、ハリウッドetcと世界中で大活躍のコール・ポーターですが、
各地のポーター邸を再現した、そのエレガントな作曲の仕事部屋やアンティークピアノ、調度品、
バラの花々に囲まれた生活ぶりは、普通イメージする作曲家のそれとはあまりもかけ離れています。
ポーター役を演じたケビン・クラインは、この役を完璧に演じきるために、実際にピアノを弾くだけではなく
弾き語りもしているので、彼の多芸ぶりには驚きます。この映画の撮影が始まる1年ぐらい前から、
ボーカルレッスンも真面目に受けていたと言うことですから、彼のプロ根性はかなりのものです。
クラインといえば僕は、アメリカ大統領の替え玉を演じた「デーヴ」という映画が印象に残っていますが、
今回のポーター役といい彼はノーブルな役がとてもあっていますね。
ノーブルと言えば、今回ポーター役のスーツは、ジョルジョ・アルマーニが担当しているんですよ。
1920年代、30年代‥、それぞれの年代の流行を再現したスーツにデザインしたそうで、その様式感が見事!
リンダ役を演じたアシュレイ・ジャッドは、まるで1920年代の美人のポートレート写真から
抜け出てきたのではと錯覚してしまうほどです。リンダという女性に宿っている優雅さだけではない、
強い意志がジャッドの演技から上手く表現されていて素晴しい!
サプライズとして、コール・ポーターの名曲の数々を現代のスターミュージシャン達によって、
実際にスクーリンの中で歌われているのも感動的です。
それぞれのナンバーのオーケストレーションは作曲当時のオリジナルに近いアレンジのものや、
今風にアレンジされているのもあったりと多彩です。
音楽ファンはもちろん、あまりコール・ポーターの音楽に馴染みが無い人にもぜひ観ていただきたい映画です。
とても素晴しい作品ですよ!

    "Strange, dear, but true, dear,
    When I’m Close to you dear,
    The stars fill the sky,
    So in love with you am I.
    Even Without you
    My arms fold about you.
    You know, darling, why,
    So in love with you am I.
    In love with the night mysterious
    The night when you first were there
    In love with my joy delirious
    When I knew that you could care.
    So taunt me and hurt me,
    Deceive me, desert me,
    I’m yours ’til I die,
    So in love,
    So in love
    So in love with you, my love, am I."
    

          .
   

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五線譜のラブレター 特別編

By 管野滋樹 →プロフィール
  Shigeki kanno/Opera Singer

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