ルチアーノ・パヴァロッティ逝く

若き日のパヴァロッティ 
これは、1968年に撮影されたルチアーノ・パヴァロッティのポートレート写真。
とても若々しく、1970年代の彼のキャリアの頂点へと登りつめる直前の自信に満ち溢れた、生きいきとした表情がとても印象的です。普段皆さんが思い浮かべるパヴァロッティのイメージ、肥満体でヒゲ、独特の人なつっこい微笑‥とはかなり違いますよね。
イタリアの宝、偉大なテノール歌手ルチャーノ・パヴァロッティ(イタリア語の正しい発音はルチャーノ)が今朝5時(イタリア時間)に彼の故郷、北イタリアのモデナの自宅で亡くなったというメッセージが彼のマネージャーによって発表されると(亡くなってから1時間後という早さ)、世界中の新聞(インターネット版)はニュース速報で彼の死を悼む記事と特集が組まれ、本国イタリアの新聞はジャーナリストがミラノやローマ等で街頭インタヴューを行い、市民の深い悲しみの様子やコメントを早速配信していました(映像からはイタリア人のパヴァロッティに対する深い敬愛と誇りを強く感じます)。
日本のNHK TVのニュースでもとり上げられていましたが、こちらは誰が書いたニュース原稿か知りませんが内容的に陳腐!彼の芸術家としての偉業を伝えていませんでした。
 
僕は残念ながら’70年代のパヴァロッティのオペラ公演は聴くことは出来ませんでしたが、’80代から’90年代にかけてのオペラ公演の多くに接することが出来た事が大変幸せに思います。これらの感動的でスリリングなオペラ公演から比べると、彼のキャリアの後半で行った「3大テノールのコンサート」は芸術的には失敗で、パヴァロッティの歌いぶりもいささか表面的なものに僕には思えて、ちょっと残念なのですが、多くの人たちにオペラの一部を知ってもらえた事は良かったのかもしれません。

親愛なるルチャーノのご冥福をお祈りします。

僕のパヴァロッティとの思い出と写真を紹介したブログ記事パヴァロッティの忘れ物もぜひ読んで下さい。

By 管野滋樹 →プロフィール
  Shigeki Kanno/Opera Singer

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