さよなら、ビヴァリー・シルズさん

 
今日は悲しいニュースが入ってきました。
アメリカオペラ界の象徴、プリマドンナのビヴァリー・シルズBeverly Sills さんが、
7月2日肺ガンのためニューヨークで亡くなったそうです。
シルズさんといえば、以前僕がミラノ・スカラ座のロッジョーネ・クラブ(オペラファンクラブ)の方たちと
話したとき、1969年にスカラ座で上演されたロッシーニのオペラ「コリントの包囲」のパミーラ役で
デビューしたシルズさんの素晴しさが、語り草になっていた事を思い出しますが、
残念ながら僕は彼女の生の舞台に接することが出来ませんでした。
↑シルズの歌うマスネーのオペラ「マノン」のアリアのビデオが見れます。
彼女のもともとの声質は素晴しいコロラトゥーラ・ソプラノ、軽やかさが持ち味だったようですが、
キャリアを積んでいくうちにアンナ・ボレーナやマリア・ストゥアルダのドラマッティックな役柄まで歌いこなせる、
ソプラノまで登りつめました。
僕にとってのシルズさんは、オペラを引退後のニューヨーク・シティーオペラの劇場支配人や
リンカーンセンター会長、メトの役員として若いオペラ歌手やアーティストの育成だけでなく、
数多くの慈善活動での献身を惜しまない姿が強く印象に残っています。
そして何よりも舞台を降りた実生活でのシルズさんは、プリマドンナらしからぬ気取らない人柄で、
良きアメリカの雰囲気いっぱいの魅力的なかたでした。
 
by 管野滋樹 プロフィール
  Shigeki Kanno/Opera Singer 
 
●大好評の僕の写真集「オペラ歌手の休日」&「オペラ歌手の食卓 」
 
 
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