往年のメトの蝶々さん、リチア・アルバネーゼ

 
メトロポリタン・オペラの今年のシーズンオープニング公演「蝶々夫人」(9月25日)の開幕間近の9月5日、往年のメトの蝶々さん、リチア・アルバネーゼさん(僕はリーチャ・アルバネーゼと呼ぶほうが親しみがあります)がメトのアーカイヴスを訪問してそこに保管してある、ご自身がメトで演じた時の衣装と改めて対面、写真で見ても分かる様に大変喜んでいるのが伝わってきます。
            
アルバネーゼさんは1913年生まれ。1940年に蝶々さんでメト・デビューしてから1965年まで、メトで蝶々さんを72回歌っているそうで、プッチーニのヒロインのほかにも、椿姫など歌って大人気、大いなる感情を込めた情熱的な歌でいつも聴衆を湧かせたようです。もちろんCDもでているので今も彼女の芸術を堪能できます。
 
1999年に亡くなったプリマドンナ東敦子さんが、1970年代メトで蝶々さんを歌われた時、アルバネーゼとお知り合いになられ、アルバネーゼさんの自宅でTVインタビューがおこなわれた時の思い出話が、東さんの著書「ある晴れた日に~オペラとともに生きて」に紹介されています。
 
「‥ニューヨークのどっしりしたビルディングの中にあるお宅に伺うと、”私の息子が今、海軍で長崎に寄港しているのよ”と息をはずませ、自分はヨシエ・フジワラと椿姫でデビューさせてもらったの、と懐かしそうに話された。
親日感溢れる優しい黒い目を輝かせながら、アップにした黒髪を指して、”ねぇ、似ているでしょ、ほらね”、と自分がいかに日本人に似ていて、日本人らしく蝶々さんを演じてきたかということを、テレビ局のスタッフに強調していた。(中略)”ねえ、この着物はね、私がタマキ・ミウラから譲り受けたものなのよ”と片袖を通して見せてくださった。今、メトにあるアルバネーゼの衣装は小さすぎて、他の体の大きなプリマドンナには合わないと、思い出の衣装ということで、大切に保管されていたのだ。それを今回、サイズが合うということで、私が着させていただくことになったのである‥」
 
アルバネーゼの衣装は12月までメトのドレス・サークルに展示されるそうなのでメトに行かれる時はご覧になってはいかがでしょうか‥?
 
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